おっとすっかり忘れていたが 先週の土曜日のアニリボの感想あげるのすっかり忘れてた…!原稿というかあの段階でまだ表紙できてなかったとかそんな☆状態だったので許してください。先週から思ってたんですが、今回もスパナの飄々とした覚悟(というかこの世界に足を踏み入れた覚悟)がちょっと凄いなぁ…ってのに痺れていたんですが、今の状況をわかっている段階でこのあたりの正一を見ていると、一言一言がとても重いです。「これでよかったんだ、僕は間違っていなかった」というこの台詞の重さ、覚悟の深さは、どの人の比ではないでしょう。何度も何度もそういう彼は、何度も何度も「これでよかったんだろうか、僕は間違っていたんだろうか」と思ったに違いなく、それを普通なら「直せない」ところを、彼は「一人」で、ほぼ10年近くを戦ってきたわけですよ。(実際は8年くらいかもしれないけれど、同じ時間を何度も行き来してるってことは、正一の肉体年齢は他の人と同じではないと思うのね)一人で、たった一人で、世界が終わるかもしれないことを知っていて、それを一人で食い止める方法を、一人で実践して、何度も試して、一人で考えて、一人で実行してきたんだなぁ…!と思うとね、もうね…。彼のこの正義感ってのはどこから来るんだろう。やっぱり世界の終わりを見た人だからかな、という言葉で終わらせるにはあまりにも壮絶な、そして凄惨な決意と熱意と誠意と実行力に、もう何をいわんや…というカンジがしますよ……!!! 多分その熱意は、本当の意味では、十年後に来たこどもたちには何一つ伝わっていないんだと思うんだよね。彼らは厳重に、十年後の大人たちに守られてきたから。それを本当に身に染みて知っているのは、本当はヴァリアーと跳ね馬なのかもしれないな…。(そしてさらに前線で戦ってきてるヴァリアーのメンバーが一番その危機を知ってるんだろう)痛みを知らない面子の中で唯一、十年後の姿なのが骸ってのも意味深い。(これはある意味彼自身がすでに骸、空である――という意味もあるんじゃないかと思う。だから骸と髑髏は二人でひとつなんだろう)それを重く感じさせないのは、たぶん彼の中でそれはすでに解決していて、事実として認められているからなのかもしれない。技術屋として、できることを出来るしかない、やれることをするしかない、という意思がすさまじいよなぁ…。それを見せないところが(というより、それは正一にとっては「ある」もので、別に示す必要はないんだろうな)、正一のおそるべきところだと思うなぁ…。それをプレッシャーや恐れでなく、ただ「あること」として受け止め、その上で「出来ることをしたい」と思うスパナもやっぱすげーなー…!と思う次第であります。理系コンビのこの二人、多分精神的に一番大人じゃないのかな…と思わないでもない。ここんとこアニメ見るたびにそこらへんにちょっとドキっとするんだよなー。時々ふっと、正一の声が慟哭みたいに聞こえることがある。 [2回]PR