きっとあの世で先生も喜んでおられるだろう(笑) 本日女子1000円の日につき行って参りました、「MW」。見てきました!映画化すると聞いたときからマジか本気かどうするんだ、いやいや平成の御世ならばかえってあれやこれやのアハンうふんあらんな描写もオッケーかも…とたいへん不安でしたが、(あらゆる意味で)結果は「監督よくやった! きっとTEZUKA先生もあの世でよろこんでると思うぞ!!」という出来でした。 ありがとうございました、大変すばらしいホモ映画でした。この夏はホモが豊作だなぁ……(晴れやかに微笑みつつ)。ごちそうさまでした。おなかいっぱいでした。本当にありがとうございます…!!!「ぱんつ脱がないのか!?」という点において大変不安でしたが(原作読んだ人なら必ずそこはつっこむとこだと思うので…)、さすが平成の日本映画。いかがわしい絵を撮ることにかけては、世界の追随を許しませんでした。たしかにボートの上での殴る蹴るの見事さとか、存外マッチョでタフで転んでも落ちても死なない賀来神父と彼を信じているといいながら自分に縛りつけようと何でもする結城の関係がたいへん、たいへんおいしゅうございま………あそうですね、たしかにこういうDVカップルすげーよく知っ…て……る……??なんかこういうセリフこの前読んだ薄い本にあったような…気ガス…るんですが……、えー、と……??なんですかこの争奪戦寸前のXSを見ているような後半怒涛の大展開。脳内変換で壮絶なXS映画になったというこの妙いやはや、先日亡くなった栗本先生がBLの祖にしてJUNEの母であるならば、手塚先生は少女漫画の祖にしてJUNEの父であることよ、ということをしみじみと思い出した次第でございました…よ……。夏コミ(もしくは大阪シティ)に本を出す人がすげーいる! つか出すだろこれは。マジあのED後の話とか描く人いる、絶対いる、自分あとン年若かったら本出すと思うな……(笑)。マンガ描けたら本出してるかもしんねぇ。あーあぶないあぶない。玉木はいつも見始めるときに「この人は本当に声がよくない」と思うんですが(安藤もそうだけど、顔はいいのに声が悪い俳優のベスト3に入るよこの人)、それが気にならなくなったのもよろしゅうございました。つか体、薄っ!!むっちりもっさり神父さんとの対比(むちむち小さいのと薄ペタ高い)とか、二人の白と黒の逆転現象とか(+赤の演出とか)、CGがレベル違うなと思ってたら白組だったとか(三丁目の夕日ともやしもんやった日本最高レベルのちまちましたCG作らせるとすんげぇ会社)、還暦すぎたおっさんに何やらせてんじゃー!なハードな展開とか(スタントすげーな! あ、タイで撮ったのってあれか、スタントが出来るからだ! マッハ!!!!の国だもん)、いろいろこう、『無茶しやがって…でも、そんなおまえ、嫌いじゃないぜ』な映画でした(なんだそのえらそうな感想は(笑))。これは原作を読んでるかどうかで全然感想が違うと思います。読んでいない人はたぶん全然違うんだろうな…自分は十年以上前に読んで、つい数年前にもまた読み返したので、そういう意味では「原作つき映画」なんですが、大抵の人は原作知らないと思うしね…。(原作はその昔から知る人ぞ知るJUNEマンガセレクトしたら入れとくとにやりとされる作品でした。自分もそれで知ったクチで、読んですげーびっくりした記憶が)原作同様にうやむやのうちに終わるのもなんだか今撮った結果かな…という気がします。たぶん本当はもっといろいろアレンジが加わってるんだろうけど、原作を始めて読んだときの底知れぬあやしい雰囲気というか、手塚マンガに漂う、こう、駄目な男が捨てられない女の未練みたいな(笑)あの悶えっぷりが大変そのまんまだな~と思いましたねー。神父が原作よりもいい男になってるけど、駄目っぷりがさらに駄目になっててたいへんすばらしいです。山田くんがこういう路線に行くとは正直意外でしたが。PG12でいいのか? つーくらいいろいろヤバい映画なので、心の中では本当は18禁じゃないかと思います。そういえばこのふたりどっちも水少年に出てなかったっけ?それにしてもすごかったw手塚原作の混沌としたいかがわしさが出ていてよろしゅうございました。これは個人的によい映画化だな、と思いましたわw燃え&萌えた!!(というか私の中のいい映画の基準って「萌えた」か「燃えた」かのどっちかしかねーのか!? って気がしないでもない……。たぶんそうだと思うけど(笑)) [0回]PR