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海に秘密の白い花

「う゛ぉぉおおお゛おい!! もっと右だぁ!」

ざぶん、と波がうねる音が耳を貫く。普通は海で、叫んでもそんなによく声が届くわけがない。
なのに、なんということなのか――ここまではっきり、音が入るとは。

「ん? どうだぁ、もう少し下のほうがいいか?」
「いや、それでいいぜ兄ちゃん。そのまま入れ込んでくれ」
「わかったぜぇ!」

ある嵐の夜のことだった。
大漁丸にある白いなにかが舞い込んできた。
それは海の妖精か、はたまたただの悪魔か、その違いはわからなかったが――。
巨大なフカを操る白銀の、どえらく綺麗な顔をした、べらぼうに声の大きい男(たぶん)が、甲板の上に突っ立っていたのだ。

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…という話を昨日してました(笑)。
やたらめったら漁師のおっちゃんたちと仲良しになる二代目剣帝さま(32)。
海の男とすぐに仲良し! 取立てのマグロで大宴会、豪快に魚を食っては味をベタボメ、日本酒かっくらってはマグロサイコー! 大絶賛なイタリア男、おっちゃんたちにモテモテ! 華麗な刀さばきで歴戦の海の男をメロメロにする男、それが剣帝さま(32)。
おそろしい!!!

マグロを二匹(かそれ以上)土産にもらって行く男。それを野火で焼く男。
港に戻ってその話をしても、きっと誰も信じてくれまい。
「おまえら化かされたんじゃねーの」「意味がわかんねぇぞ!」「すっげー綺麗で美人で声がでかくてフカを操ってて、髪が長くて背が高くて、ってありえねー!!ナイナイ!」
「なんだそれ、嘘ならもっと上手に言えよー!」
「ありえねー」「すげーなにそれ」
海の魔物か波の悪魔か、魚の妖精か人魚かなんかか。まぁフツーに話しててもありえん展開だよな――!!!(笑)。

旦那、嫁は日本に来る間にもこうやって、全然隠密してません! 男殺しの異名を取らんばかりに、色々やりすぎてます。おそろしいです。

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