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なんだとぉおおおお!

リボコンにボスとベルとルッスが参戦するんだとぉおおおおおお!!!!
するかな~どうかな~~!と思いつつ、ひろきこないの確定だろうからいいや…と思っててチケット取ってないよ~~!!!
一般発売がコミケ中日とか予約無理じゃね…
うっ…これでRM5落ちたら洒落にならんなー。ドキドキ……

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原稿してます…

なんか今回すごい話がまとまらない…毎週タイバニと夏目参に心乱されているせいですかねー。ははは。

タイバニはすごい懐かしくて…往年の刑事ドラマや昔のアメリカのバディものを彷彿とさせてくれるお約束の展開&内容で、なんかもう全部が全部「あー、やっぱりこう来たか~うまいな~~」という感じ。
公式が最大手っぷりがザンスクの比じゃないですね…同人誌ですることなんもねーじゃん!! みたいな。本当になにもないよ…。
あとPixivのおかげで、同人をはるか昔に引退した往年の名選手の方々が、作品を投稿してくださるのでそれで満足…って感じですねー。
それにしても懐かしい…。なんでこうなにもかもが懐かしいんでしょうかタイバニ(笑)。
そーゆー意味ではザンスクのほうが新鮮だったという衝撃だったなー。ザンスクの前にゲーム長いことやってて、その間にアメコミや映画ジャンル齧ってたせいもあるかも(笑)(←タイバニの元ネタのアメコミ同人誌とかバリバリ買っていたw)

それにしても今週のジャンプはたまらんなぁ…。
ヴァリアーってそういや黒耀とは初遭遇なんですよね。指輪戦では生身と会ってたわけじゃないものね。
十年後の骸さんは十年後の実体だしなー。そこらへん考えると黒耀って十年後はやっぱりヴァリアーに出入りしていたんじゃないかと思う次第。
犬とベルの喧嘩とか千種とレヴィのやりとりとか楽しいわ~~きっと骸とスクは全然会話にならないでしょうな! ボスと会話になってるとも思えないけど(笑)。
MMとルッスが案外仲良しだったらいいですな!毒舌ギャル友みたいな感じで。

来週のジャンプが楽しみ…!合併号なのでコミケが終わるまでじっくり味わえるっていう…ハァハァハァ!

コミケの荷物出してきます~~
最近ホントやる気がない…ホルモンバランスが崩れているのかな~~

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ルッスーリア三丁目

本当に突然やってくるわなルッスーリア三丁目!
なんと35巻はボス、XANXUS様の登場です!!凄いぜ!!
ルッスーリアにベルにスクまで一緒にやってきてボスにインタビュー…になってるのかいないのかwwわからんwww

ありがとうございますボス―――!!

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いやっほぉおおおおおお!!!!

一年ぶりくらいのヴァリアーメンバー総出演であります!!
皆の者!酒を持て!どんどん肉持ってこーい!!
祝いじゃ祝じゃドンドンパフパフ!!!
いやほぉおおおおおおお!!!!

なんかもうスクたんマジ天使? マジ神? あれなに? キラキラしてねぇ?
もう王子も王子でオカマもオカマでレヴィはレヴィでマモたんは……マモたんは……
サービスしすぎやろー!!!!!


ボスが相変わらず無言で肉食ってたのがなんかすげー和んだ…。

包帯の向き違ってないかとか私服風隊服って何その一見パンピーっぽいけど全然パンピーじゃない格好とか気を抜くとすぐに普通のイケメンになるスクたんとか王子がすげー王子だとか会議なのになんで飯食ってるんだとかつまりあんたら普通に飯食いながら会議してるのとかそれって普通に家族じゃねーのとかお皿の上のメニューが猛烈に気になるとか(奥がパスタ、真ん中がラムの香草焼きだとすると手前は海産物だよねー??しかも揚げ物とかそういう付け合せある系の…)、コースじゃなくて大皿料理で各自好きなもの取って食べるんだ!?とか、やっぱり普通に城!お城だよヴァリアーのアジト!とか、なんかもういろいろ胸一杯えです…。

フランたんやっぱりフランスの人なん?とかいうベタなツッコミをしつつ、そういえば先週ひばりん骸さんとこ行ってるって噂になってませんでしたっけ??
その本人日本じゃなくてご一同でフランス来てるんですけど!?? 雲雀さんぼっち? ぼっちなの!?? 
そんでもってよもや夢の競演ヴァリアーと黒耀、しかもスクアーロと骸とかっていう組み合わせで話が展開するとかいろいろありえない展開です。
しかも来週一回やったらその次お休みじゃないですか! 萌え死ねってことか? コミケで萌え死ねってことなんですかせんせいんん!!

はぁはぁ…もうスクたんメジ天使 愛されオーラ出しすぎて目が潰れそうだよ…いったいなにがあったん、十年後の記憶注入のあと何があったん…何が…何が……ぁあああ…ナニがあったんですか…そうですか……。

継承式は結局あれでオッケーなん? などという謎が山ほど残りつつも、とりあえず目先のごちそうを咀嚼します! 

今回一番驚いたのは、マーモンはアルコの秘密をボスに話していないということが確定したことじゃないでしょうか。
さすがに個人主義徹底してますなぁ。

なんかもー愛されオーラむんむんのスクアーロたんの色香にどっきどきだよ…新妻のエロスを感じるよ…ボス一体なにしたん…。
ああ…妄想千里を走りまくって止まりません。
ということでいまいち進みの悪かった原稿が進みそう~ガンバレ自分!

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来週が楽しみ過ぎて…!!

来週…8月1日のジャンプにヴァリアーが出るという予告だけで
なんかもう心臓バックバクやでー!
死にそう…(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア//ア!!!!!!

だって若い鮫見るの初めてなんだもの!しょうがないじゃないの!ゆるして!!
22鮫さんの若くてイキのいいところが凄い可愛くて…
継承式のあとどうなったのかしらん…とか考えているだけでモヤモヤニヤニヤしてしまうでないのwwwえへへへええええ

すいませんなんだか動揺しています。
すいません原稿…します…。
搬入までに1冊は終わらせたい! 涼しくなったので今のうちに!!

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さっくりと。

さて先週から次回予告にばかり話題があつまりがちのWJですが(笑)。
いやー期待はしますよwでもWjだし!と思うと話半分…出てくれたらそれはもう嬉しくてのた打ち回るけどさ!!開店と同時に買いに行くけどさ!!
…まぁあまり期待はしない…というか期待しすぎないようにはしたい。うん。
時期的にフランが出るかどうかってどころかな~とは思うけどどうだろう…。
こんなに簡単に骸さんの体が戻ってしまっていいのか!??と思わないでもないけどねー。
(というか表紙すら出てこない雲雀さん、マジキチでステキ…黒耀で何があったのか、薄い本で皆さん書いてくれることでしょう。まぁほとんどバイオレンス&流血の惨事だとは思いますが)
この段階で髑髏ちゃんは十年後の記憶を、十年分の記憶と同時に「十年後に行った自分の記憶」も持っているけれど、骸だけはそれに関わっていなくて、彼には「十年後のあの時点までの骸の記憶」しかない、ってことになりますよねぇ~。
十年後の戦いを「十年後の未来の自分として」経験したのはヴァリアーと骸さんとブラックスペルの人たち、あと入江だけってことになるよね…? 白蘭も記憶持ってるのか?
そこらへんの「会っていない自分」との関係を、骸さんはどう思っているのかな~。
黒耀から一ヶ月くらいで髑髏に憑依し、そのまま体感では二ヶ月くらい、髑髏は骸と一緒に戦ったつもりでいるけど、今の時間の中にいる骸は体感として髑髏を黒耀戦から以後、脱獄してさらに投獄した後~リング戦から今までの一ヶ月程度までの経験しかないってことになるのかな…??
未来の戦いを「自分の経験」として持ってて、その結果として骸を開放した記憶を持っている髑髏と、未来の戦いを「よそから勝手に覚えさせられた誰かの記憶」として実感なしに入手してる骸との間に、どんな齟齬とか葛藤とかあるのかしら…と思うと萌えますね!>そこか!!

それにしてもすごいあっさり継承式編が終わってしまっていよいよ原作の展開がカオスです。どうなるんだ一体。
表紙から内容から、ストーカーの称号を女子に奪われたごっくんの対応が…すごく……いいです…(笑)。獄寺はなんか虐げられてると滾るな!なんでかな!!

ジャンプショップのリボーンフェスタに行く気満々です。やるのか…おいおい…(笑)
すごく腐女子ホイホイで大変です。コミケの間に行けるのか…いけないかな…ボスのケーキはどのくらい在庫あるのかなー。5個くらい買いたいw

今週はぎんたまの表紙があまりにアレで一瞬なんの漫画かわからなかった(笑)。マジコのどこが面白いのか全然わからないってのと、鰤の展開が凄く心理的にいやらしくてゾクゾクしました。性的な意味じゃないよw

それにしてもヴァリアーのフィギュアマジで自分で作りたい…
あ、でふぉめのリペは目の色が一色足りなかったのとシャツの色がムラになると思いながらシャツ塗りなおし、パンツの下地塗りなおしまで進みました。
目の色とシャツのラインのカラーの色買ってきて塗ります。
夏コミには展示したいなー。

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ざんすく

はぁはぁ…原稿の気分を盛り上げるためにざんすく薄い本を読み返したり24巻を読んだりしております。あと25巻とか…えへへ…。
夏のザンスクちゃんを考えるといろいろたーぎーるーw
校生データまとめて出して読み返したら文章が劣化しすぎててがっくり。
貧血がひどくてすぐに目が回るのでそれがよくないみたいだな~脳味噌に血を回さねば!!
健康診断の結果は概ね良好でした。運動不足で脂肪肝になりつつあるので気をつけよう。
あと貧血が凄かった…これも運動不足ですね。血になるものもっと食べよう。

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ドカスタード

ジャンプショップのお菓子は毎回ネタが凄いんですけど(特に銀魂が凄い)、とうとうボスのお菓子が出たそうな…!!
アニメイトじゃなくてジャンプショップかー!!と驚愕しつつ、名前が
「ひれふせ!ドカスタードケーキ」ってすごすぎます。
パッケージが胸元見せすぎでけしからん!まったく!

銀さんもジャンプの主人公としてはあるまじき内容だと思いますが、ボスも大概だと思います。

少年漫画のキャラショップの店頭を飾る30代ですが、ドラゴンボールの悟空という先達がいるからな…!!
(あれ、でももしかして悟空、ご飯が12歳の段階でまだ20代かも…チチ孕ませたのもしかして10代かもしれんし)

中身20代だからセフセフ!!

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夏祭り

毎年日本にやってきて浴衣を着る。

だいたいイタリアより日本は圧倒的に暑い。
暑い本国を避暑のつもりで出国してきて、本国より暑いところに行くとはなんだか本末転倒だ…とザンザスは毎年思っている。

なのに毎年日本にいる。
バカンスの間中、ずっといるわけではないが、最低でも三日か四日は日本にいる。

とにかくこの暗殺部隊の副隊長が、日本の温泉が好きで好きで大好きで、さらにはこの暗殺部隊を影で支配しているオカマがこれまた副隊長と同じく温泉が大好きなのだ。
いつでもどこでも旅行は実質の支配者の意見が通るものだ。
決して金を出す人の意見が一番ではない。
実際に、集団の中で一番彼らの面倒を見ることが出来る能力がある人間の機嫌がよくなかれば、どんな集団の旅行も楽しめまい。特にそれが家族旅行となれば。

と、いうことでニ年続けて、何故か暗殺部隊ヴァリアーのご一行は皆で並盛のお祭りにやってきている。
去年は顔を見せるだけで十代目の実家に行ったら、お祭りに行こうという話になり、急遽市内のデパートで浴衣を人数分見繕ってその場で着せてもらったことがある。
(着ていた服は全部全員が泊まっていたホテルに届けてもらった)

今年はそうなることがわかっていたので事前に浴衣を作って持参し、ホテルで着替えて挨拶に行った。
ついでに何故か雲雀に話を通されて開催場所まで案内してもらったりした。草壁が案内に立ったけれども、彼の顔を通すといろいろ面倒なので、早々に撒いてしまってそれぞれ、好きなものを好きなように楽しんでいたところ。

スクアーロは去年もやった金魚すくいに燃えていて、小道具の名前を覚え、ネットの配信動画ですくい方を覚え、数日前から訓練したりして、なんだかえらく真面目にやっていたのには幹部全員爆笑だった。

当日はその成果が発揮できたのか、それはそれはあざやかなポイさばきで次々と金魚を中にすくいいれ、気がついたら人だかりが出来ていたほどだ。
30をいくつか越えたあたりで見ている人たちが数を数え始め、最終的には33匹捕まえてお開きになった。赤と黒の金魚を残してみていた人に分けてやり、そういえば他のメンツはどこだろうとふらふらと歩けば、そこかしこにある人だかりには皆、幹部たちがそろっていたのには笑ってしまう。

「なぁにしてんだぁ」

銀玉鉄砲のコーナーで一人、ばんばん当てているのはやはりというか当然というかザンザスで、さっきから一番上の品物を片端から落としているところだ。

「おまえこそなにしてる」
「俺ぁ金魚すくいだぜぇ」
「またか」
「今年は去年よりたくさん釣れたぜぇ!」
「そうか」
「ボスさんは何取るんだぁ?」
「おまえは何か欲しいか?」

最近、そう言って、スクアーロの意思や希望を聞いてくれるようになった。
二度目のクーデターを起こして数年の間は本当に、スクアーロの希望や意思を聞いてくれるようなことは一度もなかった。
ただスクアーロはザンザスのやることに文句を言いながらも結局は従っていて、ザンザスはそれを当然のことだと思っている節があった。
けれどそれはいつからか、ザンザスはスクアーロに、ものを選ばせることをするようになり、欲しいものを聞くようになり、したいことを聞くようになり、したいことをさせてくれるようになった。
人を信頼しない荒ぶる炎に身を焦がしていた少年が、ゆっくりとした速度で大人になってゆくのを、ヴァリアーの幹部たちは得難いすばらしいものを見るような心地で感じることが出来るようになった。
二人の関係が少しづつ、練り上げられ磨かれて、美しい形を持つようになったのは、それほど昔のことではない。

「何って…そうだなぁ」

暑いから、髪を頭のてっぺんでまとめているスクアーロが、さらさらと髪を揺らしてテントの中をさっと見る。もともと子供向けに選ばれた賞品は見慣れない安っぽいものばかりで、スクアーロにはあまり食指が動くようなものはない。
ザンザスだって同じことで、つまりは落とすことが楽しいのだろう、と推測した。
なんとなしに棚を眺めているスクアーロは、右の下の棚にある小さい人形を指さして、あれ取ってくれよ、と囁く。

「取れるかぁ?」
「誰にもの言ってるんだテメェ」

ザンザスは銀玉を鉄砲に込めて軽く二回、その人形の一部を撃つ。小さい人形はぐらっとバランスを崩し、すとんと棚の下に落ちてゆくまで、一瞬の出来事だった。

―――――――――――――――

「花火が始まるみてえだぜぇ」

祭りに行く前に少し食べてきたけれど、屋台を眺めているうちにいくつかつまみ食いをして、そこそこ腹はくちている。
人の流れが少し変わる。ふらふら、適当に歩いていた人の流れが、一定方向に向かって動き出す。二人でその流れに乗って歩いていると、あまりに自然に浴衣を着こなしたベルが、チョコバナナを食べながらこちらに手を振った。

「せんぱぁいー、ヒバリが席あるって言ってるよー! こっちこっちー!」
「酒あんのかぁ~?」
「準備してあるってー!」
「だってよ。行くかぁ?」

返事をするより先に、ザンザスはそちらに足を向けている。スクアーロがそれについていくのに、ベルがこっちだと軽やかに先導する。

少し涼しくなってきたようだ。

「なぁ」
「なんだ」
「花火楽しみだなぁ」
「………悪くねえな」

消極的ながらそれは最高の褒め言葉。
悪いものは悪いと言わない、貴人の教育は下々のものへの配慮に満ちているものだ。悪いと言ったらそれは向こうの責任になるから、クレームは直接本人に示さず、察してもらうことを望む。察せない能力がないものにはそれだけのこと、二度と触れないものに駄目出しはしないものだ。
そんなふうに「ふるまう」ことを望まれた時間が長くて、自分の好き嫌いを表に出すことを、長く戒められていたことを知っている。
好きなものをいつまでも自分のもとに留めていくことを、望んでくれることを喜ばしいと思っている。そう、それはとても嬉しいこと。幸福なこと。微笑ましいこと。
生きているということ。
ここにいるということ。

ヒバリは流石に町の名士らしく、河川敷に組まれた観覧場所の中で一番いいところ、一番高くて一番近いところの一角、花火師の姿が見えるほどの近場に席が切ってあった。
下は関係者の詰所になっていて、ベニヤと足場で組まれただけのシンプルな桟敷の上にはヒバリと草壁、それを囲んで並盛の関係者たちが座っている。
少し大人になったイーピンにお重を箸と紙皿を差し出している草壁が、一行の姿を見て手を振ってきた。

「あら、ずいぶん楽しんだみたいね」
「先にやってるよ」
「こちらへ…席があります」
「シシシっ、王子にはビールくれよ」
「誰に向かって口きいてるんですか堕王子(仮)ー。ビールはアッチです」
「おめーの後ろにあるのはビールじゃねえのかよ」
「チガイマスー、これはジュースですー」
「うわっこいつもう出来上がってる!」

すでに先にやってきて、そこで一杯やっている他の幹部たちが、手をつないで歩いてきたボスと副隊長を迎えた。
ビールを持ってきた草壁に、金魚の世話を頼むと、開いていた大きめのペットボトルに水を入れ、すぐにそこに移して上部に穴を開けてくれた。

「これ、どうします?」
「持って帰れるのかぁ?」
「大丈夫だと思いますが…少し世話をしたほうがいいかもしれませんね。よろしければこの近所に住んでいるものがおりますので、そちらの家に置いておきますが、どうでしょう?」
「そうだなぁ、しばらく日本にいるから、世話頼めるかぁ?」
「かまいません」

赤と黒のの金魚を目の高さにかざして、草壁はそう言って手の温度が移らないよう、気をつけてボトルを持って関係者の席へ歩いて行く。

観覧席で腰を落ち着けたザンザスに、スクアーロが酒を注いで毒見して渡し、つまみを毒見して渡し、そんなふうに世話をしているうちに、少しづつ人の数が増えてくる。あたりが暗くなって、川から風が吹いてきた。

「そろそろかしら」
「そのようだ」
「日本の花火は綺麗だもんなー、楽っのしみ~♪」
「一発十万するんだそーですよー。金燃やしてるよーなモンナンデスネー」

気がつくとヒバリが近くにやってきていて、キンキンに冷えたビールをザンザスとスクアーロに差し出した。

「ここまで近いと、花火が始まると話が出来なくなるよ。あと、寝て見たほうが楽」
「おっ、悪ぃなぁ」

紺の小紋を着こなした雲雀は小粋で手馴れていて、年齢よりも大人に見える。
妙な貫禄があって落ち着いていて、流石に十五で大人と渡り合っている男は経験が違う。

それだけ言ってまたふいっと、足音もさせずに奥の席に戻る。そこは後ろが柵になっていて、下からひっきりなしに雲雀の部下が祭りの経過報告を入れているようだ。
静かに酒を飲んでいるように見えながら、その実、雲雀はずっと、部下の報告に指示を出しているのだ。

言われたとおりにごろっと観覧席の上に敷いたシートに横になる。視界が暮れゆく空と、暗くなってきた空色でいっぱいになった。

「あー、背中の帯が痛ぇなぁ」
「前に回せばいいだろう」
「あ、そっか」

ルッスーリアが蚊取りを持ってきているので、虫に刺されることはなかったし、日が暮れてきたので少し涼しくなってきているようだった。

雲雀が持ってきたプレミアムビールを飲みながら、ザンザスとスクアーロはぼんやりと、護岸の反対で花火の準備をしているようすを眺めている。
スクアーロの質問に、ザンザスがぼつぼつと説明をしているようで、二人の会話は周りによく聞こえない。

「なんか眠いなぁ…」
「遊んで酒飲んでツマミ食えば眠くなるでょーねー」
「花火始まったら起こせよ」
「ボスとロン毛隊長、なんか手ぇつないでるみたいですぅー」
「ぁあ? またかよ」

そんなことを言いながらぼんやり、皆でだらだらと花火が上がるのを待っている。
近くの本部のテントが騒がしくなる。雲雀のところにやってくる伝令はひっきりなしで、とうとう雲雀は無線を耳に当てて、びしばし指示を出しているようになった。

「ツマミがなんでみんな魚臭いんだ」
「しょうがねぇだろぉー。チーズ食うか?」
「それお菓子じゃねえか」
「いいだろぉー、上手いぞぉ」

そんなことを言っている間に、始まりを告げる花火がなる。どよめきが高まる。
日が暮れ初めて東の空に金星が輝く。

ザンザスはオレンジとグレーとブルーに染まった空を眺めながら、ゆっくり隣の男を見る。きらきらした眼差しを空に向けて、花火を待っている男を見る。
空は同じ空であるけれど、母国よりずっと低い夏の空、湿度の高い暑い空気が肌の上を舐めるように這っている。
同じ空の下、同じものを見る、銀の髪の銀の瞳の男。

「…なんだぁ?」
「…いや」

空気を切り裂く衝撃が来る。一瞬体を固くした隣の男の、背中がすぐに緩む。
空に火薬の華が開く。鮮やかな青い華がぱあっと、その手を開いて空を包んだ。

ビールが少しぬるい。いまの自分の状況もそれに似ているな、そんなことをザンザスは考えた。
夏はものを考えられない。冷たくて甘い酒を飲んで、不思議な布の服を来て、魚の干したようなものを食べて、隣に恋人がいて、楽しそうにしているのを眺めているだけで、もうなんでもいいような気がしてくる。

「おー!」

耳をつんざく花火の爆発音を突き抜けるようなスクアーロの声が、それだけあざやかに響いて聞こえてくるのは悪くない。

「すげぇなぁー!」

スクアーロの髪が花火の光でキラキラ輝いて、なんだか不思議な風景だとザンザスは思った。思いながらなんだかとても、いい気分になった。少し眠い。

花火はどんどん上がってゆく。体の響く爆発音が、どこか刺激的で心地良く、眠くなってしまいそうだ。ここは雲雀の準備した席なのだから、ここでなにかあったら雲雀の責任になる。そう思えば気分も楽だ。

ザンザスは少し目を閉じた。スクアーロは大声ですげぇすげぇと叫んでいる。隣で寝ている幹部たちが、あーだこーだと一緒に話していた。ザンザスはどこかいい気分で、少しばかり意識を手放した。

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今年のお祭り絵のネタ

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