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エロす。

CM入りのアバンからボス祭りです嬉しい なんというサービス
今日のアニリボは

>ボスが美しかった!

ボスがエロかった。

ボスの絵がとてつもなくエロかった。

ボスが立った!


…で終わってもいいかな…。

いやはやもうなんだかそれに尽きるっていうか、回想シーンに何度見たのかわからない髪ホワイトで色トレスという金のかかる加工されてた陵辱剣帝たんまで登場して、何気に久しぶりな全員集合でした。というかイタリア戦は鮫とボスは同じところにいなかったので、全部揃って戦ってるのって初めてじゃないのかなー??
回想シーンも含めて、全員ちゃんと出ているのって久しぶりかもしれない…。
なんかそれが嬉しい。

嵐の獄寺のとことに嵐のベルフェゴールと嵐と大空のボスがやってくるのってなんかいい。いや、なんかいいんじゃなくてすごくいい。たまらん。
レヴィの尻を迷わず蹴飛ばすボスちゃんが素敵である。たまらん。
獄寺はどうしてこう、ザンザスに無条件降伏してんだろう。たまらん。
ツナヨシよりも強さを信用してるよね。たまらん。
ボスちゃんの「カッ消す」はやっぱいいわー。たまらん。

なんかほかに感想が出てこない…たまらんwww
んでもってなんでボスは毎年コミケの前に登場するのかなww
そういう係なの? そうなの? この夏の怒涛のグッズラッシュはアニメに出るからなのよねー。搾取される大きいお姉さんの一人として、思うさま踊りたいと思います。
くるくる。

CCGの海遊び剣帝たんと2ショットカードを手に入れたんですが、アニメの絵を描いてる人、なんか今回から変わったよね…?? 確実に作家が変わってる気がする。
あれだけの枚数、一人で書き下ろしてるわけないと思うんだけど(でも書き下ろしはそんなんでもないのかな?)数人で分担してるんだろうと思うんだけど、ヴァリアー関係の絵を描いてる人、確実に前のカードから変わってるよね…?
CCGXの1弾にはヴァリアーいなかったから、その前の時のカードと明らかに顔違ってると思うんだけど。違うかな?
白スーツも20代と30代って顔変わってるというか、微妙に目が違うんで、描いてる人違ってないかな…? 髪の毛の毛先の処理が違うんだよね。
アニメグッズも同じ人が描いてるのはなんとなくわかるような……原画の癖までは判別できないんだけど(笑)←今原画が1回に3~6人くらいいるので、絵の区別がなかなかつかない。作画監督も一人じゃないので癖が掴み辛いんだよなー。
まぁでもアニメはスクアーロの髪の毛先をくるんくるんに描く人(たぶんこの人は獄寺の今毛先もくるんふわっと描いてる人と同じなような)としゅっと描く人ともっさり描く人がいることはわかる(笑)。獄寺の髪も同じように処理されてるから、髪の毛描く原画の処理の仕方なのかな~~とは思うんだけどね。

…そんなこと考えている暇ねーよ! と思いながら、午後はゲーム音楽三昧を聞きます…。
夜はハゲタカ映画。…が、がんばる…!

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2007年の萌え地獄

今週一週間毎晩ぶっ通しで2007年の私が息が詰まるほど萌えたハゲタカの再放送してるんです……。NHKはコミケ前にすでに三回もハゲタカの再放送をしてますよ! 何ですが、これ何かの罠?? しかも土曜日は萌えの核弾頭たる映画を放送するとか、NHKは本当に鬼です!(あらゆる意味で)
今日は最後のヤマ場5話と6話の連続放送なので、つい…勢いあまって見ております…。
そんな暇ねーだろぉおおおおおお!!! …と思いつつ、伝説の5話のラストの二世対決に深夜にもかかわらず悶絶してます……。
何度見たのかわからないのにこの最後の2話は…もう……すごいというか………萌え爆弾フル装備過ぎて、当時もその後何度も何度もやった再放送時も、テレビの前で「……あれ、今なにかすごいことが行われているような気がするんだけど、……なんかすごいもん見たんじゃなくて…?? あれ、今すごい(ホモの)告白がなされてなかった…??」と、腐女子アンテナの装備されていた全国数万人の女子が慄いたという悶絶の展開が延々と続くという……。

今も萌え死にそうです。半分過ぎたところなのに…。
鷲津の土下座に芝野の苦悶に三島の確信が…もう…なんというか……。
この面子が龍馬伝を作ってるので、今年の龍馬伝は全編エロスの塊です。音楽とかカメラとか演出とか小道具が非常にうまいんだよなー。

刀も爆弾もないのに、すべての画面で誰もが戦っているってのが凄いドラマなんですよ…そして映画がもう半端なく萌えて息が止まりそうです。
さすが萌え王国日本の公共放送であることよ。


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通販一時停止と大阪のSP

イベントに在庫全部送ってしまったので通販は夏祭り終わるまで停止です。
いままでにいただいた分は確保してありますのでそちらは大丈夫です。
大阪のスペースがわかりましたのでオフ情報追加。これから月末まで本当に体調には気をつけよう…!!
新刊情報がまだ確定してなくてすみません……週末には目処がつくといいな…_/乙(、ン、)_

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はっ!

やべっ今日火曜日かと思ってた!!
ゆうぱっく出してない!ヤバイ!!
夜になると少しは涼しくなるのですぐ寝てしまうのがよくないのかなー
暑いので肩出したまま寝ちゃうんだけど実際はそれよくないよね
久しぶりにせんねん灸するかな…
なんだか本当にどれが出るのかわからない 原稿停滞過ぎる

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大阪シティ

大阪のシティは「いまさらあってる。」で、「いまさら」のきなこさんと合同でスペース取りました。場所は3号館T-42bです!!

夏コミの新刊は未だ不明…修学旅行はどっかに捻じ込みたい。

今年から宅配がゆうぱっくになったので戦々恐々ですよ…!! 無事に届け…!!
在庫作って大荷物と一緒に送れるかな…! 当日は新刊と着替えで荷物一杯だからね。

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あれっ先週読んでないの多すぎ

珍しくちゃんと月曜日に買ってきて読もうと思ったら話が通じてないのがあまりに多く、鰤とか鳴門とかやっべ読んでねーわ…でした。
せっかく甥に鰤は誰が好き?って聞いたのに名前忘れてしまった…なんかすごい渋いおっさんがかっこいい!と言ってた記憶が。海の帰りに鰤を見てたので…。

とりあえず毎度ながらアイテムとしてのバージョンアップっぷりは面白いなーと思いました。獄寺がバックル、兄がバングルなのが面白い。もっさんとか髑髏ちゃんはなんだろう…髑髏ちゃんはペンダントヘッドとかな予感。ブレスレットはもっさんかなー。
話がいろいろはしょられているのはまぁジャンプだから…少年マンガは早回し!!どんなエピソードも案外投げっぱなし!
だから余地がありすぎて妄想しまくりなのかもしれないけど。

丸出しがハンパなく面白い…最近のネームの凄さは異常。ギャグマンガ作家が脂乗ってると不安になる(笑)。
新連載はどれもイマイチ。萌えも燃えもないから?

あとは今週はアレだ、アニメのところにいきなりババーンとボスちゃんお出ましでビビったマジで。
予告でもぼかしてたのに何だこれwwww大きなお姉さん向けかwwww
アニメは見ながら貧血起こさないように気をつけよう…甥とか姪を預かれと言われても断固断わる方針で!>おいおい

ほけがみのあの娘は同人作家になればいいと思うよ(笑)。是非先生総受の本作ってくれ。鈍×先生とかどうかね(それなんて男性向け)。

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今日も製本

製本ちまちまやってます~~
インク詰め替え1本終わりました2本目もすぐ終わりそう…3本目入れる前に終わりそうです。本文の紙も終わったので買いにいかなくては。

暑さ戻ってきたのでこたえますなー。暑いです。夏バテしてる人もすごく多いですな! 夏野菜も多いのでもりもり食べてます。

夏コミに何が出るのは本当にわからんです…特設作りたい…グッズ作りたい…でも今年はもうヴァリアーグッズ出すぎで困るくらいだぜ!!

あっ来年のカレンダーの映像が出たみたいですが、剣帝さまのセキュリティのザルっぷりには悶絶しました。後ろ後ろ!!!
犬と燕と鮫ですよ!
そしてがっつりでのひばだ!!

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ぼやぼやしてたら来週かもね

しばらくは平気だよね!とか思いながらγ兄貴ええわーとじたじた見ていたんですが、よく缶上げたら来週もしかしてボス出る…?ボス出る……!????
予告だけでなんだかはすはすしましたよ!なんだか呼吸が速くなる…ヤバイ……!!!!

アニメは展開が少し遅いのと、すでに原作を知っているので、復習してるみたいに見ているんですが、アニメのあのあたりは、基本的にヴァリアーが出ていないので(笑)、他の人のことを考えることが出来るというか……決戦前夜はγとユニの関係をじりじりと考えますなぁ。

γはユニをどう思っていたのか…と思うと、ちょっといろいろ滾るなぁ~~~。

先代のボスに若いうちからついていたような気がするので、そうなるとγってなんだかんだいいながら、実は九代目とかザンザスと顔見知りだったりするのかもしれないなー。
ジッショネロと直接会ったり話したりしてるのって、並盛メンツだけだから、その実九代目やヴァリアーが彼らを知ってるかどうかってわからないんだよね。
(多分最後のあの場面では、ヴァリアーのメンツも顔くらいは見てるけど、挨拶するってわけじゃないだろうしなー)
γはいくつだろう?あの段階でボスやスクアーロと少し上くらいなので、もしかしたらスクアーロとすごく若いうちから顔は知ってるのかもしれないよね…。
ザンザスとアリアは若いうちから顔は知ってたのかもなー。ゆりかご時代はスクアーロも顔くらいは知ってたのかもしれない。アリアはザンザスの結婚相手として候補の上がってないことはないと思うんだよねー。年齢的に絶対あがってただろうなぁ……。
γとスクアーロが争奪戦の後に顔くらいは見知ってたと思うしなー。話くらいはしてたのかもしれないね…。ジッショネロの造反に関しての情報集めにも加担してなかったとは思えないし……。

あの最後にはどんな感慨があったのかしらん……あ、それ話にすればいいのか(笑)。
オンナッ気のない(笑)ヴァリアーネタに女子色がwww……じゃねーだろ!!

それにしてもユニの種って誰やねん……γには教えてなくてもγの子種なのかしらん…。アリアは一体どーやって子供産んだの隠してたんだろうなぁ…その時期に外国に留学とかしたとかいう設定にしてたんだろうか(海外小説とかだとよくある設定)。


来週は出るのかしら…アバンやキャッチでボスの顔見せないでー!最後だけバーンと出てくるのもそれはそれで美味しいと思います。つーかボスさんはなんでこう、コミケの前とかオンリーの前とかコミケの前とかで登場しなさるの…そして私たちをどこまで躍らせれば気が済むの…!!!

(追記・拍手にて誤記の指摘をいただいたので訂正しました。ありがとうございます。)

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海へ出るつもりじゃなかった

まるで魚のようだ。

水面に浮く白い頭が、大きく息を吐く。長く伸びた髪が、水中で生き物のようにうねる。白い肌のほとんどを覆った魚が、慣れた手つきで道具を外す。

「ボスー!ボスも見ろよぉ!魚たくさんいるぞぉ! 楽しいぜぇ!」

そういって笑う額に濡れた髪がかかる。長い髪が濡れてはりつくと、スクアーロの頭がいかに小さいものなのかがよくわかる。嵩のない銀の髪が、小さく形のよい頭蓋骨にぴたりと張りつく。銀の髪は夏の海の強い日差しで、キラキラ光って、まるで白髪のようにも見える。

「スクちゃーん、あんまり肌焼くと明日が大変よぉ~!」

パラソルの下で完全に肌を隠してルッスーリアがこたえる。その割にはアロハシャツを纏い、水着を履いた足はむき出しだ。日焼け止めを必死に塗っていて、今も塗りなおしているが、声は酷く楽しそうだ。

「わかってるぜぇ!」

そういいながら、シュノーケルとゴーグルをセットしたスクアーロが、また水の中に顔をつける。そのまますーっと泳いで、岩場をぐるっとまわりこんでいる。水面にかすかに、ぴっちり着込んだダイブスーツの色が見える。足ヒレのフィンがときおり水面に出てくるが、それ以外はずっと、銀の髪が水面で輝いているのを、ザンザスは目で追っている。

「ああん、スクちゃんのお肌が羨ましいわぁ。あんなに白いのに、日に焼けても赤くならないんですもの」
「……そうなのか?」

思わず問い返したザンザスの言葉に、ルッスーリアが驚いてこちらを振り向く。

「あれ? ボスはご存知なかったかしら。スクちゃんったら、あんな白くて、日に焼けたら赤くなってしまいそうなものなのに、すっごく肌が丈夫なんですよ。焼けても少し赤くなって、ちょ――っと焼けただけで、秋には元に戻ってしまうの。うらやましいったら!」
「焼けるのか?」
「すこーしですよ。ちょっと元気だな、ってくらいの。元が白いから、逆にとっても健康的に見えますけどね。普通のイタリア人よりも薄いのよ、それでも」

そんなことを聞きながら、日に焼けたスクアーロを見たことがあっただろうか、とザンザスは記憶を辿ってみた。今のスクアーロと一緒に暮らし始めてから、そろそろ十年が過ぎようとしている。夏のバカンスにかこつけて、仕事を組んで海に、ヴァリアーの幹部たちでやってきたことは何度もある。あるけれども、スクアーロが日に焼けて、そうだ、海で遊んだ後で、肌が焼けただの痛いだの、言っていたことがなかったことを思い出した。

「見たことがねぇな……」
「そうでしょう?」
「跡なんかあったか…?」
「まぁ、あの子、体に脂肪がほとんどなくて、泳いでると冷えるからって、いつも着込んでますからね…」

そんなことを言いながら、ルッスーリアは浅い水辺ではしゃいでいるベルとフランを眺めている。少し離れた岩場の近くの波の洗い場所で、レヴィがゴーグルとシュノーケルをつけ、スクアーロと同じように水底を眺めているのが波の合間にちらちら見える。
レヴィはダイビングの資格を持っているので、本当はただ泳ぐだけの行為など、つまらないと昔は言っていたが、最近はぼーっと浮いているのを楽しめるようになってきたようだ。
沖合いで泳げるのはレヴィとスクアーロだけで、浮いている時は基本的に一人でいられるから、内心いちばん楽しんでいるのがレヴィなのかもしれない。

焼けた砂浜の上に敷いたシートと大きなパラソルの下、折りたたみのリクライニングチェアに座っているザンザスとルッスーリアは、吹き抜ける風を浴びながら海面を眺めている。
岩場で泳いでいたスクアーロが、ようやく海から上がってきたようだ。
白い髪をかきあげながらだるそうに波打ち際を歩いてくるスクアーロは、細い無駄のない体を、手首と足首まで、ぴったりとした日焼け防止の衣服で覆っている。足は水が抜ける靴、手には岩場で怪我をしないように手袋をして、装備は完全であるらしい。
鮮やかな紺とスカイブルーの長袖と八分丈のラッシュガードに包まれた白い体は、夕べのひどい乱れようなどどこにも残ってはいない。
しっかりした足取りでこちらに歩いてくるスクアーロの、華やかな笑顔を眺めながら、ザンザスは今朝の夢で見た、十年前のスクアーロの、頼りない腕の感触を思い出していた。

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海へ出るつもりじゃなかった

防波堤を歩くのは始めてのことで、思ったよりも風が冷たいことにザンザスは初めて気がついた。
こんなことをしたことがなかった。
手を引いているスクアーロは黙り込んだままだ。ブルーグレーのパーカーの袖口から、包帯を巻いた左手が見えて、それがザンザスを少しイラつかせる。
義手は置いてきた。それがないと困ると嫌がるスクアーロを強引に黙らせて、袖口から見える手がない腕のスクアーロの、右手を掴んで飛び出してきた。もうずっと、ザンザスはスクアーロの右手を掴んだままなので、スクアーロは自分の手で何もすることが出来ない。
困った顔を見るのが嫌で、困った顔を見せるのがいやで、スクアーロはうつむいたままで顔を上げることをしないのに救われて、ザンザスはスクアーロの手を引いて、防波堤のコンクリートの上を歩いた。
潮風は思ったより冷たい。海は、ヴァリアーのアジトのある山よりもずっと涼しい。半袖のシャツでは肌寒いくらいで、パーカーを羽織ってきたスクアーロの態度は正しいとザンザスは思った。
海水浴場でもない砂浜には人の姿がない。遠い岩場の影に、さっきまで地元の子供がいたが、少し寒くなったせいか、家に戻ってしまったらしく、声も聞こえない。

「どこまで行くつもりだぁ…?」
「さぁな」
「手、離せよぉ…」
「駄目だ」

さっきからこれの繰り返しだった。

「まだ歩くのかぁ」
「嫌か」
「…嫌、じゃねぇ、けどよぉ……」

スクアーロは時々、何もないところで転びそうになる。そのたびに肩を抱いて倒れそうになるのを支えれば、パーカーの下で、掴んだ腕が硬くて細くて思ったよりもしっかりしていて、けれど思っていたよりずっと細いことにどきりとする。
時々掴んだ場所が痛むのか、小さい声が上がったり、肌がこわばることがある。

夕べも酷いことをして、だからスクアーロの長袖のパーカーの下は、青緑の鬱血の跡や、赤紫の打撲の跡が残っているし、酷く強引に捻じ込んだせいで、足元が少しおぼつかない。
それでもスクアーロは痛いといわず、ザンザスが右手を引くのにまかせている。

「昔さ」

スクアーロが間をもたせるために話出す。

「手を切ったばっかりのことは泳げなくて、海に来るの嫌だったなぁ」

そうだったのか、と初めてザンザスは思う。スクアーロは泳ぎが得意だったように記憶していて、それはどういうことだと思う。思うが足は止まらない。ずんずん歩き続ける。そろそろ終わりが見えてくる。そこまで歩いたらどうしようかと考える。

「だんだん、…泳ぐのうまくなってきてよぉ、……まぁ、訓練するのにはいいんだけどよぉ、海で泳ぐのって……なんか……あんまり好きじゃなくってよぉ」

言葉の足らないスクアーロの言葉から、それは「昔話」なのだと気がつく。
スクアーロは滅多に昔話をしない。とくにこんな、センチメンタルなふうには語ることはしない。そういうことをする趣味はない。なかったはずだ。……はずだ。

「今は泳げるのか」

思わず声をかけたザンザスに、スクアーロが驚いたのがわかった。転ばないように注意して歩いていた感心が一瞬、それる。
スクアーロの足取りが乱れる。左手をなくし、右手をザンザスに握られている今のスクアーロは、どうにもぼんやりしていて、注意力が散漫に過ぎる。

「今? さぁなぁ……。泳ぐために海に来たことなんて、もうホントにねぇしなぁ……」

そんなことを言いながら、何かを諦めたように笑ってみせるスクアーロの表情が、ひどく大人に見えて、ザンザスは胸をつかれた。

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