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今のところ

後で書いていた話が15502文字でした。へぇ…こんなもんなんだ。
20P16000文字くらいだとこの前の「まちでうわさの~」って何文字なんだろう??

これ出るかしら…と思ってたほうが先に出来そうです。先に出来たのから印刷して製本して宅配で送らねばー! 流石に2冊は持って行けない(笑)。時期を完全に逸した「まちでうわさの~」のおまけ本のような無配ネタはすでに印刷終わったのでこれは大丈夫としても、新刊の表紙とか値札とかを忘れがちなので気をつけないと。

あと棚と布ね…コミケでつかった防火布を数年前に友人から貰ったんですが、普通にベージュで芸がないので、今度は少しは可愛い布がほしいな~~。あ、無地の生地にヴァリアーの紋章ハンコで押せばいいのかしら(笑)。>無謀すぎる プリゴでもいいなぁ ステンシルのほうが時間かかるかな~~??

ステンシルのスキルアップしたいと思ってるのに全然出来てない…いかんわー この冬でアップしたのは消しゴムハンコと編み物スキルかな…夏糸で編んでるチュニックがGWに間に合わないよー!!

自分の話を必要にかられて読み返したんですが去年の11月の本の中身すっかり忘れてる…読んだことのない人の本のように新鮮な気持ちで読めました(笑)オトクだ!
読みながらネオチしました それにしても辛気臭い話だ まぁ新刊も辛気臭いんですが
思ったより長くなりそうな気がしてきた 入れるつもりのない場面も入れたくなった 欲が深いのはあんまよくないなーと思いつつ…夫婦ファイルを落札しそこなったのがちょっと悔しいぜ!

誕生日にいただいたチャイナ服で何か書きたい…素晴らしい太股に目が釘付けです。
剣帝たんの足には一億円の保険金をかけるべきだな!!

拍手ありがとうございます! 大変励みになっております…!! 頑張ります。

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ねむい…

なんでこんなに眠いの…春だから?
だらだらしちゃってしょうがないので眠いときは思いきって寝ます。
だいたい3~4時間くらい寝ると起きてしまうので起きて作業、少し寝ると一日動ける…はず。
たぶん眠いのは雨が降るせいだな…と思っていたら確かにそうだった。

スクたんの義手との接合部分が気候の変わり目とか酷い嵐が来る前に痒くなったり痛くなったりしたら萌える…いいなぁ…。ボスの火傷の後の、ある傷だけが、季節が変わると痛くなる…というか引き連れたみたいになって痒くなる、とかってんでもいいかも。

マジに考えると火傷の後って汗腺や感覚がないから、ボスはすごい暑がりなんだと思うんだよねー。暑くても汗をかく量が少ないから、熱中症になりやすいかもしれないし、のぼせたり、気分悪くなったりするんじゃないのかなぁ…と思うんだな。体温調節があまりうまくいかないんだと思うんだよねぇ……。真夏は国内出て避暑に行ってるのかもなー。

ボスはある程度の年でいきなりガクッと病気とかになりそうな気がする…と思うんだけど考えているだけで悲しいのであんま考えたくねぇなぁ……。看病してるスクアーロが一年後くらいにころっと死にそうな気がするしなぁ…逆だとどうだろう……(悲しくなってきたので妄想やめる_/乙(、ン、)_)

原作をギャグ方向に転換してることを踏まえても、やっぱりリボの原作にはDBの匂いを感じる気がする。あれも未来編でトランクスがやってきて、フリーザ倒した後あたりの展開を追いかけながら、心の底から「マジで悟空心ねぇ…! こいつさすがヒトじゃねーな!!(驚愕Σ(゚Д゚;)」と思ったことを思い出します。今でもあんなに心ないキャラしらんがな。
心底ピッコロさんと悟飯に同情したなぁ…べジータはまぁこれもヒトじゃないから別にいいわ(笑)Pさんもヒトじゃなかったけどさ(笑)

主人公が成長を拒否しているというのはリボーン始まったときから何度も指摘されていたことだったなー、と思い出したりしてみたり……リセットして始めるのもゲーム世代の話だ、って評論されるんだろうなぁ……それの是非はともかく、二次創作やってる間に原作展開にしょっぱい気分になるのはジャンプではしょーがないと諦めてはいるんですが…辛酸は嘗め尽くしたと思っていたんですが(笑)、やっぱり悶えるところはあるなぁ……。
まぁ、それもまた、萌えネタにするのがオタクの技というものですけれども。

これで少し落ち着いて考えられるといいんだけど、新しい太いカネヅルを離すとは思えないので、用心しながら動向を探ります(笑)。

一番くじはもうないだろうなー。最近尻が重くてよくないぜ。

拍手ありがとうございます!お返事できてなくてすみません…通販も滞っていて申し訳ないです。出かけろ…!

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兄はかなりちゃんとしてるなぁ

今日は親戚接待準備を抜け出してちゃんとジャンプ買ってきました。そして車の中で読んだ。
九代目が鬼だと思いました。
そして笹川了平は前にもなんかでザンザスの名前を呼んでなかったかな…?という記憶があるんですが、どこだったのかなぁ。
ボスの名前を呼んだ人は(綱吉とスクアーロとチェルベッロ以外)あまりいないので覚えているはず……たぶん……。
意外と説明セリフを回される確率の高い兄。
こーゆーふうに学生生活を送っている間にも、イタリアでボスとスクアーロはそれはもうアレでこれなことを繰り広げているのだろうか…と思うと、大変のたうちまわりたい気持ちに。
いやーホントに並盛人に興味ないよね……日常編から読んでいたら多分リボーンにハマっていなかった自信はあるよ……かなり……。萌えはないもん。

あとはもう保健室と犬がたまらないのでひーひー言いながら読んでいたり、ワンピの表紙にぬおおおおおと慄いたり、(そして喪失の意味を確認したり)、ギャグマンガってすげーな!と助っ人と犬まるで思いました。いや、いいの助っ人(笑)。犬まるでメディアリテラリシーを訴えられるとは……凄い。
あと目次に漫画の不法アップロードについての告知があったのを確認。ipadやPSPを含め、大手出版社も漫画配信に本腰を入れ始めてきたので、不法アップロードの追放に本気で取り組むことを示す、って意味かな~~と思いつつ。
リボのネタバレが木曜日に英語でもたらされる世の中だからな~~、出版社も漫画配信に活路を見出そうと必死なんだろうな~~。

リリエンタールがなんかすごい……丁寧語で喋るだけに、ぐっとくるわー。あとキャラの微妙な力の抜け具合が素晴らしい。宇宙ネコのぬいぐるみがほしい…というか作りたい……!
あれあみぐるみで作れそうな予感。

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銀の魚を飼う方法・2

 カップを取ったザンザスが、口をつけたのはルッスーリアが出て行った後だった。飲み込むのを見てから綱吉は自分のカップを持ち上げ、そういえばザンザスの飲み物はいつも、彼の傍らに控えていた銀が毒見をしていたのだということを思い出した。背後にいる銀も同じように、それを望んでいるけれど、それをさせたことはまだ、ない。

「スクアーロは元気?」
「ああ」
「本当? ちゃんと生きてるの?」
「生きてる」
「本当?」
「てめぇに嘘を吐いてなんの得がある」
「…あの、白蘭との戦いの後から、一度も姿を見せてないじゃない。怪我は治ったんでしょう?」
「たいした怪我じゃねぇ」
「だったら、顔だけでも見せてくれないかな」
「必要ねぇ」

 ザンザスは黙って茶を飲んでいる。怒っているわけではないようだが、スクアーロの消息は気になる。
 彼は本当に生きているのだろうか、それが綱吉には一番心配なことだった。流石にザンザスが彼を殺すようなことはしないと、今はわかっているけれど。

「ザンザス」

 息を吐く。目を閉じて、開く。すっと瞳の虹彩の色が変わるのがわかる。ザンザスがカップを置く。

「命令したくないんだ。スクアーロに会わせて」

 じろりと赤い瞳が綱吉を見る。

「……ずっと気になってた。スクアーロの、腕、どうなってるの…?」
「怪我は治ってる」
「そうじゃなくて。…腕、新しい義手、作ってないんでしょ。……肘まで、柘榴に……」
「ああ。見苦しい姿になった。ドン・ボンゴレに、見せられるようなもんじゃねぇ」
「ザンザス」

 声をかければ赤眼の王が、じろりと視線を寄越した。

「それでも、ちゃんと、生きてることを確認させて。……彼がいなかったら、助けてくれなかったら、たぶん、俺たち全員、アジトを出た段階で、死んでいたはずだから」

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雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう

今雪降ってる……!
庭に雪がうっすら積もってます
一応ここ関東平野部なんだけど
そして今4月中旬なんだけど……桜も終わったんだけど…………。
4月15日過ぎに雪が降るのは観測所の記録によると41年ぶりなんだとか
41年前は9センチも積もったらしい

おかしーな今日桜の花見てくるって家族が出ていったのにな
これでじゃがいもの芽が凍り梨の花が凍り梅も柿も凍り蕗も凍るんだね
秋の果物や春の山菜や初夏の野菜がヤバイ…リカバリできねーよこれ

湯たんぽ入れて寝ます
さむい

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銀の魚を飼う方法・1

「来月って、……あー、ええと」
「ようやく形になったって電話が来たんだよね。いきなりそっちに届いて向こうに届かなかったら、僕の心使いが無駄になるでしょう」
「雲雀さんから来た荷物を、僕が無碍にすることなんか出来ないでしょう!? 」
「そう。君が本当にそう思ってるならいいけど。で、――、『それ』で、あのヒキコモリを、引っ張り出してくればいいんじゃない?」

 受話器の向こうでひっそりと雲雀が笑う気配。顔をつき合わせている間はほとんど笑わないのに、電話では案外、よく笑うところがあることに、残念ながら沢田綱吉は気がつかない。そんな余裕はない。

「ヒキコモリって」
「違う? 自分のアジトに愛人と籠っちゃって、ここ一年顔も見せに出てこないってのは、ヒキコモリって言うんじゃないの? 仕事はちゃんと、してるみたいだけど」
「あー、……そんな噂になってるの?」
「事実でしょ」
「……まぁ、そうだけど」
「わからないではないけれど」

 即座にその、黒髪の紅眼の男のことを、かばうように雲雀恭弥は口にする。
お山の大将と侮って一種即発になった中学の夜から、案外彼はあの男、大ボンゴレの光と影の粋を集めたようなあの御曹司を、気に入っているようだった。

「コレクションはしまっておいて、一人で楽しむものだしね。人に見せるなら、高いお金を取るものでしょ」
「コレクションじゃないでしょ」
「そう? 同じじゃない。綺麗に磨き上げて作り上げた、芸術品みたいなものだもの。刀みたいな」

 燃える灼熱の赤眼が印象的な、イタリア人にしては長身のすばらしい美丈夫。頬に走る傷跡も、溢れる色気を微塵も減らすことのない、かつて大ボンゴレの全てを引き受けるべく育てられ、またそのようにあるべしと育っていたその御曹司には、大切な、それはそれは鮮やかにきららかに光る、うつくしいひとふりの刀があった。磨き上げた水月のような怜悧な銀色、流れる水のごとき痩躯、長いしなやかな手足がひらりと宙を舞うのを、確かに一度、綱吉も見たことがある。
 彼らの『仕事』の実際を見たことは一度もないから、彼が戦っていたのを見たのは十年前のあのときが最初で最後、半月がかかる学校の、画面の向こうで叫んでいた背中と髪の印象が、いまでも強く残るばかり。
 かつては鋭い銀の、輝きばかりがぎらぎらと眩しかった目つきの悪い男だったが、そうだいつからかそれは、別の光をたたえて、底からうっすら光るようになってきたことは、そうだ誰もが気がついた。
 あの、人の機微を察することなどしたことがないような晴の守護者でさえも、あれは確かに人の手で、それを愛する男の手で、愛でられ撫でられ磨かれているとわかるほど、それは確かに変わって見えた、そうだ確かにそう見えた。

「色見が薄いから、色が難しくてね。なかなか決まらなかったけど、―――きっとこしらえ映えのする人だから、似合うと思うよ」
「まさか、振袖とかじゃないですよね…?」
「馬鹿だね君は。そんなもの男に贈るわけないでしょう、いくらなんでも」
「……よかったぁ…」
「身長が百八十の上あるんだもの、袖が足りないよ」
「そっち…?」
「男ものに決まってるでしょ」

 さらりとそういわれながら、しかしふと、恐ろしいことに十代目ドン・ボンゴレは気がついた。

「色って」
「いい柄が見つからないから作らせたよ、そのほうが早いもの」
「…………!! え、早いって」
「だからちゃんと、渡してね、サワダツナヨシ」
「ちょ」
「あと写真撮ってきて。着た姿を見たいんだ」
「ひ、ヒバリさん、が?」
「僕も、だよ。話をしたらみんな見たいって言うから」
「みんなって」
「あっちの生地屋の人が出来たらでいいから見たいって。外国人に着物作るのもこれから増えるだろうから、参考にしたいんだってさ」
「それって僕が写真撮れ、ってことですよ、ね……?」
「僕にさせる気なの?」
「え…」
「頼んだよ、沢田綱吉」

 フルネームで呼ばれたのは、つまりは「お願い」をされたということ。
 ドン・ボンゴレに正面切って、いいや電話口でさえ、彼に何かを「頼む」ことが出来るなど、そうそう誰も、できるものではない。それをこの男はさらりと「お願い」するのは、人に命令もお願いもし慣れているということに他ならない。

「僕が撮ってこないと駄目…?」
「君じゃなくてもいいけど、写真が欲しいんだよ。あのヒキコモリにも、よく言っておいて」
「……死ぬかも、僕」
「まさか」

 電話口で、かすかに笑う気配。

「コレクションの持ち主は、いつだってそれを、本当は見せたいものだよ。価値を知ってる人なら、なおさら。君、知らない?」
「だからそんなもんじゃなくて」
「自分のものを綺麗に飾って見せびらかしたいのは、どこの男だって同じでしょ。褒めてあげればいい」

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おいしいごはんのつくりかた~メインディッシュ

 美しいものは人をたやすく狂わせる。
 美は所有できないものだ。
 どんなにそれを求め、欲しがり、身を焦がしても、美しいものは――本当の美しいものは、所有されることを本質的に拒もうとする。
 スクアーロはまさにそれだった。
 何もかも捧げるといいながら、何一つ、『ザンザス』に『スクアーロ』を所有することを許さない。
 美は、それを感じるものを所有する。
 ザンザスは今日も、スクアーロを嬲りながら、その実、スクアーロに奉仕している自分を感じることがある。それはつまり、スクアーロが美しいからだ。いや、スクアーロを美しいものだと、ザンザスが感じているから、そう思うのだろう。

 ベッドの上には白い魚が打ち上げられている。
 びくびく震える白い腹が、ぬらぬらと濡れていて、それはまさにさばかれようとしている、魚の白い腹に非常によく似ていた。
 腹の下からナイフを入れ、横にすっと引き、内臓を出す。そのまま肋骨の間に刃を入れ、身と骨を丁寧にはがすのが、基本的な魚のおろし方である。
 今もザンザスは、そうやって広い生簀の中で、白い魚を捌いている真っ最中だった。
「ん、っ、」
 薄い皮膚の下で筋肉がうねるのがよくわかる。
 たてた膝の間に手を入れて、ザンザスはぐっと指を曲げた。途端、びくっと膝が跳ねる。抱え込んだ腕の中で、弾力のある太股が、びくびくと震えて、そして弛緩するのを知る。
「おめぇは」
 指先に当たる、神経の集まった部分を撫でる。そっと撫でているつもりで、しかし、確実に位置を知っている、という動きで。

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おいしいごはんのつくりかた~ディナーのまえに

 ときどき、一ヶ月に一回か二回ほど、男は女のアパートにやってきて、冷たい手を伸ばして女を抱いた。男は冷たい美しい外見の割に、激しい抱き方をした。女を立て続けに極めさせ、驚くほど巧みに胸を弄り、女の蜜をとめどなく溢れさせた。腰が痺れるほど激しく揺さぶられることも多く、呆然自失としている間に、身づくろいをして部屋を出て行ってしまうこともあった。
 かと思えば、酷く丁寧にじれったいほど優しく、寧ろいたぶられているか、舐られるように抱かれることもあった。
 けれどもどんなときも男はすぐに汗が冷え、呼吸は戻り、ぞっとするほど冷たい肌に戻ってしまうのだった。
 一緒に肌を寄せていても、少しも温まらないのだ。
 男はその氷のような白銀の長い髪や、沈んだ青い冬空のような瞳や、白を通り越して青くすら見える肌のように、本当は雪と氷で作られているのではないだろうか、と女に思わせるのに十分な冷たさを持っていた。
 男は部屋を出るとき、いつも女が気がつかないうちに机の上に金を置いて去っていった。
 最初、自分は娼婦のように扱われたのだと女は怒ったが、男は「引き換えになるもんが何もねぇんだ」と言って、女にそれを受け取らせた。
 男は女から、肌とセックス以外は何も受け取ろうとしなかった。したくないようでもあった。
 女は、男は他に女がいるのかと思ったこともあったが、そういう匂いは一切しなかったのでその推測はすぐに消えた。

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おいしいごはんのつくりかた~したごしらえ編

 その春まで、スクアーロはごく普通の少年だと自分のことを思っていた。確かにそう思っていたのだ。
 十代初めのころの少年のほとんどがそうであるように、自分が好きなことに一生懸命で、いつもお腹がすいていて、勉強はそれほど好きでもなく、ちょっとばかり女の子に興味があって、自分に向けられる異性の視線の意味がわかり始めてくる、そんな年齢の、普通の少年だと思っていたのだ。

「……スクアーロも女の子に興味とかあんの?」
「ねーわけねーだろぉがぁ跳ね馬ぁあ!! おめーだって興味あんだろぉ?」
「……あるけど…」
「この前、中庭の奥で女子棟の子と、イイ雰囲気だったじゃねぇかぁ?」
「見てたの、スクアーロ?」
「見えたんだぁ」

 スクアーロの同室のディーノはキャバッローネという、ボンゴレの中では中堅どころのファミリーのドンの、遅くに出来た一粒種だった。女の子みたいな顔で、きらきらの金髪にふんわりした青い目の、まるで女の子みたいな、可愛らしい少年だった。
 少女といっても通用する、細い中性的な体と柔らかい物腰は、意外と女生徒に人気があるようで、そのぶん、男子生徒の嫉妬を買っていた部分も多かった。
 それでもそれを鼻にかけることはなかったし、本人は自分のファミリーを継ぐことをあまり好いていないようだった。おどおどして男子には格好のいじめの対象であったが、それでもへこたれず、学校に通い、勉強をすることをやめないあたりは、流石に御曹司としての教育を受けてきたということなのかスクアーロは思っていた。
 どんなにカジュアルに装ってもどこか上品だったし、学校の制服もよく似合っていた。
 当然、未来のドン・キャバッローネになるだろう男を狙う女はすでに数多く、そうでなくてもディーノの愛らしさ、美しさは蜜のように女たちをひきつけた。

「で、どうした、ヤッたのかぁ?」
「そ、そんなことするわけないだろ!!」
「なんでだぁ? おまえくらいの顔してたら、女なんかよりどりみどりだろぉ?」
「俺そういうの好きじゃないから!」
「じゃつきあわねぇのか?」
「……そういうわけじゃないけど」
「だったらいいじゃねーかぁ。あ、避妊はきちんとしろよぉ! 中絶はやっちゃいけねぇかんなぁ」
「そんなんあたりまえだろ! それくらい知ってるよ」「今から練習しとけよぉ? いざとなったら『使えません』とかだったら恥ずかしいぜぇ! おまえ、毛を巻き込んで萎えそうじゃねぇかぁ!」
「そんなことしないって!」
「どうだかなぁ?」

 そんなことを寮で同室のディーノと、軽口を叩きながら話せるくらいには、ごくごく普通の少年だった。
 そのはずだった。

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